相生山こどもクリニック|名古屋市のヘルメット治療・赤ちゃんの頭の形外来
愛知県名古屋市にある「相生山こどもクリニック」で行われている頭のかたち外来について紹介します。初診時の考え方や相談の流れなど、地域でどのように診療が行われているかを伺いました。
医院概要

愛知県名古屋市緑区相川2丁目126 1階
地図をみる地下鉄桜通線 相生山駅下車徒歩5分
お車:鳴海ICから車で約15分
- 紹介状なしで受診OK
- WEB予約可
- お子さんの発育状況や頭部の形状、頭蓋骨の早期癒合の有無などを丁寧に診察いたします。
- その上で、ヘルメット治療の具体的な内容について詳しくご説明します。
- 治療を希望される場合は2回目のご来院時に3Dスキャンを用いた精密な計測を実施します。
- この測定結果から重症度を客観的に評価し、治療の適応について判断いたします。
お話を伺った先生
鈴木 一孝 先生
生まれつきの心臓病を抱える子どもたちの命に向き合い続けてきた小児循環器専門医の鈴木一孝先生が、地域密着型の小児科クリニックを開業しました。「最後の砦」ともいえる高度専門病院での経験を経て選んだのは、より身近な場所で子どもと家族を支えるという道です。同じ建物内の産婦人科と連携し、生まれたばかりの赤ちゃんと関わる中で、あたまのかたちについての相談が後を絶たない現実と向き合い、このたび「あたまのかたち外来」を開設しました。「こどもの笑顔と健康を守りたい」を理念に掲げ、医師だけでなくスタッフ全員で親御さんに寄り添う診療スタイルを語っていただきました。
この記事では、先生が日々の診療で大切にしている考え方を中心にご紹介します。
なお、治療の概要については、ヘルメット治療についてをご覧ください。
先生のご経歴を教えてください
浜松医科大学を卒業後、名古屋市立大学の小児科医局に入局し、名古屋市内をはじめ、東海地方のさまざまな医療機関でキャリアを重ねてきました。小児科の中でも専門として選んだのは小児循環器、つまり生まれつき心臓に病気を抱えるお子さんの診断・治療に携わる分野です。静岡県立こども病院など手術件数の多い施設で研鑽を積みながら、命の現場で心臓病の子どもたちと向き合い続けてきました。
その後、これまでの経験を地域医療に生かすべく相生山こどもクリニックを開業しました。専門病院での業務とは大きく異なりますが、より早い段階でお子さんの異変を見つけ、適切に治療をしていくという新たな使命を持って日々の診療に臨んでいます。
医師を目指したきっかけや小児科医を選んだ理由は何だったのでしょうか?
実家が浜松医科大学のすぐそばにあり、子どもの頃から大学のグラウンドで遊んでいたほど、大学や医療の世界は身近な存在でした。両親は医療とは無縁の仕事でしたが、母が大学病院の医師夫婦のお子さんのベビーシッターをしていた縁で、医師の先生方と話す機会が自然とありました。
高校生の頃にはその先生がアメリカに留学された際に声をかけていただき、海外での生活を垣間見る経験もしました。そういったご縁の積み重ねが、医師という職業への興味につながっていったのだと思います。
医学部在学中の臨床実習で、ある脳神経外科の教授との面談がありました。その場で出された心理テストは「船が沈没する時、ボートに乗れるのは2人だけ。あなたと両親、誰が乗りますか」というものでした。私を含めグループ全員が「自分が犠牲になって両親にボートに乗ってもらう」と答えました。しかし教授はこう言ったのです。「残された両親の気持ちを考えると、子どもに犠牲になってほしいとは思わない。子どもは絶対にボートに乗って助かりなさい」と。
その言葉が深く心に刻まれました。今では自分も2人の子の親ですが、やはり子どもは何があっても守らなければならない存在だと思っています。小児科医を選んだのはその想いからで、さらにその中でも命に最も近い場所として小児循環器科の道に進みました。
開業のきっかけやクリニックの特徴を教えてください
相生山こどもクリニックは産婦人科と同じ建物にあり、お母さんのエコー検査から出生直後の赤ちゃんの診察まで、一貫して携わる機会があります。
以前の高度専門病院では、疾患が判明した後の「最後の砦」としての役割が主でしたが、より早い段階で異変を察知し、適切な治療へと結びつける早期発見の重要性を痛感してきました。そうした思いを抱いていたところ、産婦人科の先生とのご縁が最良のタイミングで重なり、早期発見に注力できるクリニックの開業を決断するに至りました。
クリニックが掲げる理念は「こどもの笑顔と健康を守る」ことです。単に診察をして薬を処方するだけではなく、帰宅後もご家族が不安なく過ごせるよう、全スタッフが連携してお子さんやご家族をサポートする体制を構築しています。
もし医師に少し聞きづらいような悩みがあれば、看護師やスタッフに気兼ねなくご相談ください。診察後に看護師が改めて親御さんの不安を伺い、家庭でのケア方法や留意点を分かりやすくお伝えすることもあります。こういった「きめ細やかなフォロー」こそが、私たちの理想とする診療スタイルです。お子さんの健康はもちろん、支えるご家族も安心して笑顔でいられる場所を目指しています。
なぜ、あたまのかたち外来を始めたのでしょうか?
当クリニックは産婦人科と連携しているため、新生児期から赤ちゃんを診察する機会が多く、早くから「あたまのかたち」に関する相談を数多く受けてきました。これまでは重症度が高い場合には近隣の専門クリニックを紹介していましたが、当院へ相談に来られた親御さんの切実な思いに、私たち自身の手で直接応えたいという気持ちが次第に強くなっていきました。
この想いはスタッフも共通しており、測定の準備や知識の習得にも主体的に取り組んでくれています。「お子さんにとって最善か、そして支えるご家族のためになるか」を一番に考え、クリニックスタッフ一丸となって取り組んでいます。
初診時の流れを教えてください
まずは初診にて、お子さんの発育状況や頭部の形状、頭蓋骨の早期癒合の有無などを丁寧に診察いたします。その上で、ヘルメット治療の具体的な内容について詳しくご説明します。なお、この初診は保険診療の対象となります。
ご自宅でご家族とじっくりご相談いただいた後、治療を希望される場合は2回目のご来院時に3Dスキャンを用いた精密な計測を実施します。この測定結果から重症度を客観的に評価し、治療の適応について判断いたします。もし即時の治療が必要ない場合でも、経過を慎重に観察しながら必要に応じた再撮影などのフォローを行っています。
初診は治療内容を共有していただくためにも、ぜひご家族揃っての受診をご検討ください。「あたまのかたち外来」は、毎週月曜日と木曜日の14:30〜16:00に開設しており、ご予約やお問い合わせはお電話にて承っております。
診察時に大切にしていることは何でしょうか
治療にあたって親御さんが最も重視するのは、「実際にどの程度の効果が見込めるのか」という点ではないでしょうか。私たちは、治療について、個別の状況をもとに丁寧にご説明することを何よりも大切にしています。必ずしも完全に左右対称になるとは限らないといった点も含め、正確な情報をご提供し、十分にご納得いただいた上で治療のステップへ進んでいただくよう努めています。
また、「健診で様子見と言われたけれど、やはり不安が拭えない」という方も、どうぞ遠慮なくご相談ください。客観的なデータに基づいた評価と選択肢を提示した上で、最終的な意思決定を尊重するスタンスを大切にしています。正しい情報を知らないまま最適な治療時期を逃してしまうことがないよう、まずは一度ご相談いただき、納得のいく判断をしていただくことが重要だと考えています。
初診を受ける月齢の目安を教えてください
首が座る生後3〜4ヶ月頃が受診の目安の時期です。ご相談はそれ以前でも構いません。
治療開始は5〜6ヶ月頃までが理想的ですが、それを過ぎても対応できるケースがありますので、まずはご相談ください。月齢が進むほど改善に時間がかかることもありますので、気になった時が相談のタイミングです。
サポート体制についてはいかがでしょうか
ヘルメット治療では、1日の大半(目安として約23時間)を装着して過ごすことになります。
特にお肌のトラブルが心配な時期もございますが、当クリニックではいつでも診察やご相談をお受けできる体制を整えております。
装着状態を撮影した写真を送っていただくだけでも、具体的なアドバイスが可能です。どんなに小さなことでも、どうぞ遠慮なくご連絡ください。
読者の方へのメッセージをお願いします
相生山こどもクリニックは、あたまのかたちの悩みだけでなく、育児におけるあらゆる不安を解決できる場所でありたいと考えています。
離乳食の進め方や栄養面、お子さんの発達に関することなど、医学的な病気に限らず、日常のちょっとした疑問が解消されることが、ご家族の心のゆとりにつながると信じているからです。
「こんなことで相談してもいいのかな?」とためらう必要はありません。あたまのかたちについても同じです。まずはお気軽にお電話ください。お子さんとご家族の笑顔をスタッフ一同、一丸となって支えてまいります。
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