公開日2026年3月17日
千葉県流山市の頭の形外来|流山鶴町皮膚科・小児科クリニック

この記事では、先生が日々の診療で大切にしている考え方を中心にご紹介します。
赤ちゃんの頭の形やヘルメット治療について詳しく知りたい方は、あわせてご覧ください。
先生のご経歴を教えていただけますか
山梨大学医学部を卒業後、日本医科大学で初期研修を経て、小児科に入局しました。これまでには、日本医科大学のNICUや千葉の北総病院、付属病院などで経験を積んできました。
医師になろうと思ったきっかけは、父が小児科医だった影響が大きいです。実家がクリニックと自宅を兼ねていたので、小さい頃から医師という仕事がとても身近でした。父の働く姿を見て育ったことや、周りにも医師を目指す友人が多かったこともあり、自然とこの道を選びました。
小児科を選んだ理由も、やはり父の影響があるかもしれません。元々、心臓や消化器といった特定の分野に限らず、あらゆる世代の色々な悩みを持つ患者さんを全身で診る、総合診療的な医療が魅力的だと感じていました。その中でも、特に子どもたちの総合的な診療に携わりたいという思いが強く、小児科を選びました。
開院したきっかけとクリニックの特徴を教えてください
千葉県流山市は、つくばエクスプレス開通以降、子育て世代の転入が増加しており、小児人口が増加傾向にある地域です。しかし、二次救急病院(入院が必要な病院)が周辺に少なく、柏市や松戸市まで行かないと入院できないケースがあるという課題があります。
今後は、流山市内で小児医療を完結できる体制の構築に貢献したいと考えています。私自身は流山市出身ではありませんが、東葛エリア(柏市など)での勤務経験があり、現在は流山市に愛着を持ち、地域貢献への強い思いがあります。
当クリニックは、皮膚科と小児科からなる施設で、敷地も広くゆったりとしたスペースを確保しています。大きな強みは、皮膚科と小児科の密接な連携体制です。小児科の受診時にも子どもの皮膚疾患について気軽に相談できる他、逆に皮膚科側からも小児科関連の質問を受けるなど、専門性を活かした相互連携がスムーズに行われています。
また、看護師も皮膚科・小児科両方に対応できるようトレーニングを受けているため、例えば、小児科受診時に皮膚のトラブルを相談された場合や、皮膚科受診時に小児科関連の相談があった場合でも、医師・看護師ともに幅広い情報提供が可能です。
さらに、医療機器についても、皮膚科があることで、小児科単独では揃えにくい機器も充実している点が強みとなっています。
頭の形外来を始めたきっかけは何だったのでしょうか
勤務医として乳児健診を担当していた際、3〜4ヶ月健診で最も相談が多かったのが、頭の形に関するものでした。この経験が、頭の形に興味を持つきっかけとなりました。
その後、とあるクリニックでヘルメット治療が行われていることを知り、その仕組みや治療法について学ぶ機会を得ました。「自分にも貢献できることがあるなら、ぜひ挑戦したい」という強い思いから、この治療法の導入を決意しました。
当クリニックは流山市内で数少ないヘルメット治療を提供する医療機関です。そのため、一般的な小児科の診療圏とされる3km圏内を超え、埼玉県、野田市、松戸市、柏市といった広範囲の地域から患者様にご来院いただいています。
相談者が増えており、地域で必要とされているヘルメット治療を提供するクリニックとして、認知度が向上していることを実感しています。
初診時の流れについて教えてください
初診の流れは、まず一般小児科にて「頭の形が気になっています」と予約し、初回は問診と診察を行います。次に、頭部エコー検査を実施し、骨や頭の中を確認して、病的な頭の歪みではないことを確認します。病的な歪みではないと確認された後、タミータイムなど理学療法的な改善方法を含め、全ての説明を行います。
位置的頭蓋変形(ヘルメット治療の対象となる歪み)の可能性がある方には、ヘルメットの適応を判断するための3Dスキャン撮影を提案します。
撮影は2回目以降の外来で行い、この撮影までは一般的な保険診療の範囲内で行われます。撮影後、頭の歪みを軽症・中等症・重症に3段階で評価・分類した結果に基づき、親御さんと十分に話し合います。治療方針の即決は不要で、一度ご家庭に持ち帰り検討する形を取り、医師から積極的におすすめすることはありません。
しかし、来院される方の多くは、すでにタミータイムなどを試みても頭の歪みが気になるため、最終手段としてヘルメット治療を検討されています。
実際に相談に来られた方の約半数は、撮影・計測の結果、正常範囲内であることが判明します。ご自身の子どもを常に見ていると、わずかな歪みでも重症に感じてしまう親御さんもいるため、撮影して「軽症です」と伝えると、「安心した」「気が楽になった」といった反応をいただきます。これにより、親御さんは別の点に注意を払いながら子育てに取り組めるようになる可能性もあります。 親御さんにとって、撮影と計測結果によって、問題がないという安心感を得て次のステップに進めることは、とても重要です。
逆に、重症と診断された場合は、「ヘルメット治療を行う」と割り切って決断される方もいらっしゃいます。ヘルメット治療は非常に有効な手段であるため、まずは撮影で現状を把握し、それに基づいてしっかりと考えることが、大きな一歩になると感じています。
費用についてはいかがでしょうか
費用は40万円(税込)で、この中には撮影や診療、その後のメンテナンスもすべて含まれています。
ヘルメット装着後の通院スケジュールは、初回通院として装着後1週間から10日程度で問題がないか確認のための来院を推奨しています。遠方の方もいるためこれは推奨としていますが、その後はご家庭での装着を継続いただき、月1回の撮影(診察)としています。
治療期間については、半年以内を目指していますが、中等症程度の症状だった方は、3~4ヶ月で終了するケースもあります。1日の装着時間を十分に確保し、継続できた方は良い変化が得られる傾向にあると思います。
ヘルメット治療の開始時期については、生後5~6ヶ月頃から開始すると、赤ちゃんがヘルメットを嫌がることは少ない傾向にあります。これは、月齢が早い時期には、赤ちゃんがヘルメット自体を気にしにくいという特性があるためです。しかし、生後10~11ヶ月頃になると、視力や視野が広がるため、ヘルメットを気にし始めることがあります。
治療期間中に気をつけていることを教えてください
ヘルメット治療で心配されるのが皮膚のトラブルです。
当クリニックでは、この皮膚のトラブルに対して万全の体制で臨んでいます。最大の特徴は、皮膚科を併設している点です。これにより、ヘルメット治療中に発生しうる皮膚の異常や、既往のアレルギー、敏感肌といった個別の皮膚の状態を、皮膚科専門医と連携して診察することが可能です。
具体的には、ヘルメット装着前の皮膚の状態の評価、装着開始後の定期的なチェック、そして万が一トラブルが発生した場合の迅速かつ適切な治療を一貫して提供いたします。皮膚と頭の形の診察を一つの場所で、しかも専門医が連携して行うことで、お子さんにとってより安全で快適な治療環境を実現しています。親御さんにとっても、皮膚の専門的な相談窓口が明確であるため、安心して治療を進めていただくことができます。
初診を受ける月齢の目安を教えてください
頭の形について、どのくらいの程度で受診したらいいか迷われる方もいると思いますが、少し気になる程度でも受診していただいて問題ありません。
実際、相談に来られた方のうち、撮影の結果、正常範囲や軽症と診断される方もいらっしゃいます。しかし、「軽症で安心した」と帰られる方が多いため、気になる場合は一度ご相談いただくことをおすすめします。
受診の最適な時期については、生後1〜2ヶ月からでも、うつ伏せ運動(タミータイム)や向き癖の矯正を積極的に試すことで、良い変化が得られる可能性があるということです。
そのため、歪みに気づいたら、当クリニックに限らず、適切なうつ伏せ運動や向き癖の矯正について相談できるところで早めに相談されることをおすすめします。当クリニックでももちろん対応可能です。
ヘルメット治療は首が座ってからが推奨となりますが、それ以前にできる予防的な対応がたくさんあります。早めに受診していただくことで、歪みがひどくならないための予防方法や指導を受けることができますので、月齢に関わらず、気になった時点での受診をおすすめします。
読者の方へのメッセージをお願いします
実際にヘルメット治療を行うことで、親御さんの大きな悩みを解決できる有効な手段の一つであることを実感しています。ヘルメット治療をするかどうかにかかわらず、親御さんに安心を提供できる、価値ある診療だと考えています。
当クリニックは、ヘルメット治療にとどまらず、お子さんに関する様々な悩みに応えられる、総合的な小児科クリニックを目指しています。頭の歪みのご相談は、通常の小児科の診察枠で承ります。その場で頭の計測を行い、必要であればヘルメット治療という選択肢も提供できます。もちろん、保険診療を含むその他の小児科診療にも力を入れていますので、どんなことでもお気軽にご相談ください。
ヘルメット治療について
治療の流れ
初診時には問診と診察を行います。 次に、頭部エコー検査を実施し、骨や頭の中を確認して、病的な頭の歪みではないことを確認します。 タミータイムなど理学療法的な改善方法を含め、全ての説明を行います。
費用
40万円(税込)
診察日時
水曜日・日曜日・祝日以外 (土曜日は17:00まで)
予約
お電話またはオンラインにて予約を受け付けております。
相談窓口

アクセス
電車・バスでお越しの方:電車:江戸川台駅西口 徒歩15分 バス: 富士見台 下車 徒歩約4分
お車でお越しの方:流山ICより車で約5分
