公開日2024年12月12日

頭のかたち外来の初診はどう進む?|後藤先生が初診での診断方法について解説

行徳総合病院
後藤 昌英先生
後藤先生は、自治医科大学卒業後、国立精神・神経医療研究センターやイリノイ大学シカゴ校等を経て、小児神経の専門家として医療の道を歩んでこられました。現在は、行徳総合病院で勤務され、地域のご要望にお応えし、頭のかたち外来を開設されました。 そんな後藤先生に頭のかたち外来について詳しくお伺いしました。

初診の流れを教えてください。

初診は月曜、火曜、木曜の午後の枠で診察を行っています。予約は電話で承っております。紹介状は不要です。診察では、まずお子様の頭のかたちを確認し、ご家族の方のお悩みをお聞きします。その後、客観的な評価のために3Dカメラでの撮影を行います。続いて、頭蓋骨の縫合線が早期に癒合していないかの確認のためにレントゲン撮影をします。3Dカメラとレントゲンで撮影したデータを元に、診察結果の詳しい説明と、今後の方針についてご相談させていただきます。初診では撮影も含めて約30分から45分程度のお時間をいただきます。

3Dカメラの撮影はどのようにされるのですか?

お子様をご家族のお膝に座らせていただき、前向きと後ろ向きの2パターンで撮影します。撮影の最中は、ご家族には、お子様の腕を押さえるなどのご協力をお願いしています。撮影自体は、一般的なデジタルカメラで撮影することと変わりはございませんので、ご安心ください。

ヘルメット治療にいたるケースを教えてください。

ヘルメット治療は必ずしもしなければならない治療ではないので、十分な説明を行った上で、最終的にはご家族にご判断いただいております。測定結果が重症で、お子様の頭のかたちに明らかな歪みが見られ、このまま様子を見ても改善が難しい場合に、ヘルメット治療を選択されることが多いです。程度がそこまで重くない場合や月齢3か月くらいの低月齢の場合は、理学療法等で改善する可能性がありますので、様子を見ることもあります。その場合は、次回の診察でもう一度評価を行い、経過を確認します。

治療期間や経過観察について教えてください。

治療期間は、お子様の月齢や重症度によって異なりますが、平均して3から4か月程度です。治療中は、月1回程度のペースで定期的な計測を行い、頭の成長を確認していきます。

治療後の満足度はいかがですか?

多くのご家族の方に「治療して良かった」という感想をいただいています。ご家族の嬉しそうな笑顔を見て、私も頭のかたち外来を始めてよかったと感じています。

治療中に大変なことはありますか?

治療開始当初は、ヘルメットがズレやすいので、最初は慣れるのに大変かもしれません。装着初期は、成長を促すための空間が大きいので、どうしてもズレやすくなってしまいます。多少ヘルメットがズレても、治療への影響は軽微なので、ご安心くださいとお伝えしています。

最後に読者へメッセージをお願いします。

今は様々な情報が混在していますので、よく「頭が歪んでいることで発達に影響がありますか?」とご質問をいただくことがあります。小児神経科の専門家としては、直接的な影響は低いと考えています。

過度に不安に思わずに、頭のかたちが気になりましたら、お気軽に受診ください。特に問題がなかったとしても構いません。問題がないとご安心いただくことが重要です。

ヘルメット治療について

治療の流れ

初診では、頭の変形についてご説明し、頭の形の撮影後に歪みの程度をお伝えします。 ご希望の場合はヘルメット治療に進みます。

費用

33万円(税込)

診察日時

毎週月・火・木曜の午後

予約

お電話よりご予約可能です。 お気軽にお越しください。

相談窓口

047-395-1151

アクセス

電車・バスでお越しの方: ■電車でお越しの方 東京メトロ東西線「行徳駅」・「妙典駅」・「原木中山駅」 JR京葉線・武蔵野線「市川塩浜駅」 ■バスでお越しの方 行徳駅(行徳駅前1丁目)・妙典駅(妙典5丁目)・市川塩浜駅より無料送迎バスを運行しております。

お車でお越しの方: 185台収容の駐車場を完備しております。

公開日2024年12月12日

頭のかたち外来の初診はどう進む?|後藤先生が初診での診断方法について解説

行徳総合病院
後藤 昌英先生
後藤先生は、自治医科大学卒業後、国立精神・神経医療研究センターやイリノイ大学シカゴ校等を経て、小児神経の専門家として医療の道を歩んでこられました。現在は、行徳総合病院で勤務され、地域のご要望にお応えし、頭のかたち外来を開設されました。 そんな後藤先生に頭のかたち外来について詳しくお伺いしました。

初診の流れを教えてください。

初診は月曜、火曜、木曜の午後の枠で診察を行っています。予約は電話で承っております。紹介状は不要です。診察では、まずお子様の頭のかたちを確認し、ご家族の方のお悩みをお聞きします。その後、客観的な評価のために3Dカメラでの撮影を行います。続いて、頭蓋骨の縫合線が早期に癒合していないかの確認のためにレントゲン撮影をします。3Dカメラとレントゲンで撮影したデータを元に、診察結果の詳しい説明と、今後の方針についてご相談させていただきます。初診では撮影も含めて約30分から45分程度のお時間をいただきます。

3Dカメラの撮影はどのようにされるのですか?

お子様をご家族のお膝に座らせていただき、前向きと後ろ向きの2パターンで撮影します。撮影の最中は、ご家族には、お子様の腕を押さえるなどのご協力をお願いしています。撮影自体は、一般的なデジタルカメラで撮影することと変わりはございませんので、ご安心ください。

ヘルメット治療にいたるケースを教えてください。

ヘルメット治療は必ずしもしなければならない治療ではないので、十分な説明を行った上で、最終的にはご家族にご判断いただいております。測定結果が重症で、お子様の頭のかたちに明らかな歪みが見られ、このまま様子を見ても改善が難しい場合に、ヘルメット治療を選択されることが多いです。程度がそこまで重くない場合や月齢3か月くらいの低月齢の場合は、理学療法等で改善する可能性がありますので、様子を見ることもあります。その場合は、次回の診察でもう一度評価を行い、経過を確認します。

治療期間や経過観察について教えてください。

治療期間は、お子様の月齢や重症度によって異なりますが、平均して3から4か月程度です。治療中は、月1回程度のペースで定期的な計測を行い、頭の成長を確認していきます。

治療後の満足度はいかがですか?

多くのご家族の方に「治療して良かった」という感想をいただいています。ご家族の嬉しそうな笑顔を見て、私も頭のかたち外来を始めてよかったと感じています。

治療中に大変なことはありますか?

治療開始当初は、ヘルメットがズレやすいので、最初は慣れるのに大変かもしれません。装着初期は、成長を促すための空間が大きいので、どうしてもズレやすくなってしまいます。多少ヘルメットがズレても、治療への影響は軽微なので、ご安心くださいとお伝えしています。

最後に読者へメッセージをお願いします。

今は様々な情報が混在していますので、よく「頭が歪んでいることで発達に影響がありますか?」とご質問をいただくことがあります。小児神経科の専門家としては、直接的な影響は低いと考えています。

過度に不安に思わずに、頭のかたちが気になりましたら、お気軽に受診ください。特に問題がなかったとしても構いません。問題がないとご安心いただくことが重要です。

ヘルメット治療について

治療の流れ

初診では、頭の変形についてご説明し、頭の形の撮影後に歪みの程度をお伝えします。 ご希望の場合はヘルメット治療に進みます。

費用

33万円(税込)

診察日時

毎週月・火・木曜の午後

予約

お電話よりご予約可能です。 お気軽にお越しください。

相談窓口

047-395-1151

アクセス

電車・バスでお越しの方: ■電車でお越しの方 東京メトロ東西線「行徳駅」・「妙典駅」・「原木中山駅」 JR京葉線・武蔵野線「市川塩浜駅」 ■バスでお越しの方 行徳駅(行徳駅前1丁目)・妙典駅(妙典5丁目)・市川塩浜駅より無料送迎バスを運行しております。

お車でお越しの方: 185台収容の駐車場を完備しております。