公開日2025年2月6日

頭の形が気になる親御さんへ|赤ちゃんのヘルメット治療を西村院長が徹底解説

にしむら小児科
西村 龍夫先生
「にしむら小児科」は地域の子どもたちの健康を守るかかりつけの小児科としての役割を担っています。かかりつけ小児科医の役割は、地域の子どもたちの成長と発育のリスクマネジメントと考えています。今回は院長の西村先生に、クリニックの特徴や思い、ヘルメット治療について詳しくお話を伺いました。

先生のこれまでのご経歴を教えていただけますか?

奈良県立医科大学を卒業後、同大学の小児科学教室で臨床研修を行いました。榛原町立榛原総合病院小児科、奈良県立奈良病院小児科を経て、1999年ににしむら小児科を継承しました。その後、2004年に病児保育室“げんきっ子”、2009年に発達支援ルール“みらい”、2015年に小規模認可保育所“つくし”を開設し、2019年、2021年にはそれぞれ児童発達支援事業所“ことり”、産後ケアルーム“ひよこ”を開設しています。

先生が医師を志されたきっかけは何だったのでしょうか。

父が内科医であり、その影響を受けたことが大きいです。小児科医を目指したのは、全身を診ることができる点に魅力を感じたこと、また、子どもが好きだったことが理由です。

どのようなクリニックにしたいという思いをお持ちですか。

子どもの病気は受診して終わりではなく、その後にご両親は家庭で子どもの病気と対応しなくてはいけません。効果が明確でない薬を処するよりも、ホームケアが必要なのです。家庭で子どもの病気に対応できるようになれば、子育ての自信になるでしょう。

クリニック内で特にこだわっている場所や工夫されている点があれば教えてください。

私のクリニックでは、診療だけでなく子育て支援施設を併設していることが特徴です。例えば、病児保育や定員18名の小規模保育所、発達支援事業所も運営しており、さまざまな子育て支援に取り組んでいます。

診察時に心がけていることについて教えてください。

診察時には、子どもの成長や発達におけるリスクがあるかどうかを常に意識しています。将来にわたりリスクが高いと考えられる場合には治療を行いますが、リスクが低い場合には過剰な治療を避ける方針です。

赤ちゃんの頭の形の治療を始められたきっかけは何だったのでしょうか。

きっかけは、知り合いの先生にSNSを通じて教えていただいたことです。話を伺う中で、治療の必要性を感じました。以前は費用面の問題からヘルメット治療は多くの患者さんにとってあまり現実的ではないと考えていましたが、治療費が下がったことで、より多くの方に提供できる環境が整いました。

赤ちゃんの頭の形の治療を始めてから感じたことがあれば教えてください。

頭の形の治療を始めてから、多くのお母様方が悩み、責任を感じている姿を目にしました。特に、早期に気付けなかったことを自分のせいだと責める方もいます。そうした方々に解決策を示すことができることには大きな意味があると感じています。

ヘルメット治療を始められて、効果についてどのように感じられていますか。

効果は非常に大きいと感じています。治らないという事例はほとんどありません。斜頸症などの治療が難しいとされる症例でも、徐々に改善が見られています。また、治療を終えられる際には、多くの親御さんがご納得いただき、満足されている様子が見受けられます。

親御さんにとって治療中大変そうだと感じられることはありますか。

よく相談されるのは、ヘルメットがずれるという話ですね。構造上どうしても起こり得ることであり、特に装着初期におこりやすいです。頭の形が強く歪んでいるお子さんほどヘルメット内部の空間が広いため、ずれやすく、そういった場合は、パッドを追加することで対応しています。頭の成長とともにヘルメットはずれにくくなっていきます。

初診の流れについて教えていただけますか。

初診時には、まず3Dスキャンを行います。3Ⅾデータが出来上がるまでに時間がかかりますので、1時間後に再来院いただく形を取っています。戻ってきていただいた際にデータの説明を行います。もしヘルメット治療を行いたいという場合は、ご家庭で十分ご相談いただくようお願いしています。遠方からお越しになる方もいらっしゃり、何度も来院いただくことは負担になるため、なるべく効率的な診療を心掛けています。

予約の取り方についても教えていただけますか。

ネット予約も対応していますが、頭の形に関する診療の予約は基本的に電話でお願いしています。

受診可能な月齢はどれくらいですか。

月齢2か月頃から受診可能です。基本的に2か月のお子様の場合はすぐにヘルメット治療を行うことはなく、初診時に3Dスキャンをして重症度を確認し、その後1ヶ月程度経過を観察して再診していただくことが多いです。月齢5~6か月くらいまでに来ていただけると治療の効果が出やすいです。それ以上の月齢になると改善に時間がかかる場合があります。


読者の方に向けたメッセージをお願いできますか。

頭の形については、治療がしやすい時代になりつつあります。もし悩まれているのであれば、一度3Dスキャンだけでも受けてみてください。それによって何かしらの解決の糸口が見つかるかもしれません。当クリニックは不要な治療は患者さんの負担を考え極力行わない方針を取っています。一方、お子さんの成長や発達に良い影響があったり、ご両親のQOLが向上する治療なら積極的に行うべきと考えています。そういった方針に共感いただける方は、ぜひご相談ください。

ヘルメット治療について

治療の流れ

まず3Dスキャンを行います。 3Dデータが出来上がるまで時間がかかりますので、1時間後に再来院いただく形を取っています。 戻ってきていただいた際にデータの説明を行います。

費用

35万円(税込)

診察日時

日曜日は休診です。 土曜日、祝日は午前中のみ診療しています。

予約

電話でご予約を承っています。

相談窓口

072-978-6597

アクセス

電車・バスでお越しの方: 近鉄大阪線 河内国分駅から徒歩4分 大和路線 高井田駅から徒歩9分

お車でお越しの方: 駐車場あり。

公開日2025年2月6日

頭の形が気になる親御さんへ|赤ちゃんのヘルメット治療を西村院長が徹底解説

にしむら小児科
西村 龍夫先生
「にしむら小児科」は地域の子どもたちの健康を守るかかりつけの小児科としての役割を担っています。かかりつけ小児科医の役割は、地域の子どもたちの成長と発育のリスクマネジメントと考えています。今回は院長の西村先生に、クリニックの特徴や思い、ヘルメット治療について詳しくお話を伺いました。

先生のこれまでのご経歴を教えていただけますか?

奈良県立医科大学を卒業後、同大学の小児科学教室で臨床研修を行いました。榛原町立榛原総合病院小児科、奈良県立奈良病院小児科を経て、1999年ににしむら小児科を継承しました。その後、2004年に病児保育室“げんきっ子”、2009年に発達支援ルール“みらい”、2015年に小規模認可保育所“つくし”を開設し、2019年、2021年にはそれぞれ児童発達支援事業所“ことり”、産後ケアルーム“ひよこ”を開設しています。

先生が医師を志されたきっかけは何だったのでしょうか。

父が内科医であり、その影響を受けたことが大きいです。小児科医を目指したのは、全身を診ることができる点に魅力を感じたこと、また、子どもが好きだったことが理由です。

どのようなクリニックにしたいという思いをお持ちですか。

子どもの病気は受診して終わりではなく、その後にご両親は家庭で子どもの病気と対応しなくてはいけません。効果が明確でない薬を処するよりも、ホームケアが必要なのです。家庭で子どもの病気に対応できるようになれば、子育ての自信になるでしょう。

クリニック内で特にこだわっている場所や工夫されている点があれば教えてください。

私のクリニックでは、診療だけでなく子育て支援施設を併設していることが特徴です。例えば、病児保育や定員18名の小規模保育所、発達支援事業所も運営しており、さまざまな子育て支援に取り組んでいます。

診察時に心がけていることについて教えてください。

診察時には、子どもの成長や発達におけるリスクがあるかどうかを常に意識しています。将来にわたりリスクが高いと考えられる場合には治療を行いますが、リスクが低い場合には過剰な治療を避ける方針です。

赤ちゃんの頭の形の治療を始められたきっかけは何だったのでしょうか。

きっかけは、知り合いの先生にSNSを通じて教えていただいたことです。話を伺う中で、治療の必要性を感じました。以前は費用面の問題からヘルメット治療は多くの患者さんにとってあまり現実的ではないと考えていましたが、治療費が下がったことで、より多くの方に提供できる環境が整いました。

赤ちゃんの頭の形の治療を始めてから感じたことがあれば教えてください。

頭の形の治療を始めてから、多くのお母様方が悩み、責任を感じている姿を目にしました。特に、早期に気付けなかったことを自分のせいだと責める方もいます。そうした方々に解決策を示すことができることには大きな意味があると感じています。

ヘルメット治療を始められて、効果についてどのように感じられていますか。

効果は非常に大きいと感じています。治らないという事例はほとんどありません。斜頸症などの治療が難しいとされる症例でも、徐々に改善が見られています。また、治療を終えられる際には、多くの親御さんがご納得いただき、満足されている様子が見受けられます。

親御さんにとって治療中大変そうだと感じられることはありますか。

よく相談されるのは、ヘルメットがずれるという話ですね。構造上どうしても起こり得ることであり、特に装着初期におこりやすいです。頭の形が強く歪んでいるお子さんほどヘルメット内部の空間が広いため、ずれやすく、そういった場合は、パッドを追加することで対応しています。頭の成長とともにヘルメットはずれにくくなっていきます。

初診の流れについて教えていただけますか。

初診時には、まず3Dスキャンを行います。3Ⅾデータが出来上がるまでに時間がかかりますので、1時間後に再来院いただく形を取っています。戻ってきていただいた際にデータの説明を行います。もしヘルメット治療を行いたいという場合は、ご家庭で十分ご相談いただくようお願いしています。遠方からお越しになる方もいらっしゃり、何度も来院いただくことは負担になるため、なるべく効率的な診療を心掛けています。

予約の取り方についても教えていただけますか。

ネット予約も対応していますが、頭の形に関する診療の予約は基本的に電話でお願いしています。

受診可能な月齢はどれくらいですか。

月齢2か月頃から受診可能です。基本的に2か月のお子様の場合はすぐにヘルメット治療を行うことはなく、初診時に3Dスキャンをして重症度を確認し、その後1ヶ月程度経過を観察して再診していただくことが多いです。月齢5~6か月くらいまでに来ていただけると治療の効果が出やすいです。それ以上の月齢になると改善に時間がかかる場合があります。


読者の方に向けたメッセージをお願いできますか。

頭の形については、治療がしやすい時代になりつつあります。もし悩まれているのであれば、一度3Dスキャンだけでも受けてみてください。それによって何かしらの解決の糸口が見つかるかもしれません。当クリニックは不要な治療は患者さんの負担を考え極力行わない方針を取っています。一方、お子さんの成長や発達に良い影響があったり、ご両親のQOLが向上する治療なら積極的に行うべきと考えています。そういった方針に共感いただける方は、ぜひご相談ください。

ヘルメット治療について

治療の流れ

まず3Dスキャンを行います。 3Dデータが出来上がるまで時間がかかりますので、1時間後に再来院いただく形を取っています。 戻ってきていただいた際にデータの説明を行います。

費用

35万円(税込)

診察日時

日曜日は休診です。 土曜日、祝日は午前中のみ診療しています。

予約

電話でご予約を承っています。

相談窓口

072-978-6597

アクセス

電車・バスでお越しの方: 近鉄大阪線 河内国分駅から徒歩4分 大和路線 高井田駅から徒歩9分

お車でお越しの方: 駐車場あり。