公開日2025年4月22日
赤ちゃんの頭のゆがみ早期発見・早期治療で頭の形の悩みを解決 |はまっここどもクリニックの頭の形外来

これまでのご経歴について、簡単に教えてください。
県内の公立高校を卒業後、横浜市立大学医学部に進学しました。6年間の医学部での学びを経て、横浜市民病院で研修を行いました。その研修期間中に子どもと関わる機会が多くあり、次第に「子どもの治療に携わりたい」という思いが強くなり、小児科の道に進むことを決めました。その後は藤沢市民病院、横浜市立大学、横須賀共済病院などで総合病院勤務を経験し、開業に至りました。
医師を志されたきっかけを教えてください。
幼少期に神奈川県立子ども医療センターに通っていたことがきっかけです。通院中に出会った歯科の先生がとても優しくしてくださって、その姿が印象的で、医療職に対する憧れを持つようになりました。
小児科を選ばれた理由をお聞かせください。
もともと子どもが好きだったこともありますが、子どもは体調を崩すと悪くなるのが早い反面、適切な治療をすれば回復も早いんです。そのスピード感が自分に合っていると感じ、小児科を選びました。
どのようなクリニックを目指していますか?
街に根ざし、気軽に相談できる、親しみやすいかかりつけ医のような存在を目指して開業しました。風邪や胃腸炎などの身近な病気はもちろん、現在力を入れている頭の形外来など、多様なニーズに応えられるようなクリニックにしていきたいと考えています。
クリニックの設備や工夫について教えてください。
当院は6歳未満のお子さんが多いため、ベビーカーでも入りやすいようにバリアフリーを徹底しています。よちよち歩きのお子さんでもつまずかないよう、移動のしやすさにも配慮しました。壁紙にもこだわっていて、病院らしさを抑えた明るく親しみやすい雰囲気にしています。来院に対する心理的なハードルを少しでも下げたいという思いがあります。
診療体制については、指先からの微量採血で炎症の有無をすぐに調べられる血球測定器や、迅速な超音波検査ができる体制も整えています。小さなお子さんへの負担が少なく、必要な検査をすぐ行えるようにしています。
診察時に心がけていることはなんですか?
小さいお子さんの場合、ご本人からうまく話を聞くことが難しいため、どうしても親御さんとの会話が中心になりがちです。でも、できるだけお子さん本人とも目を合わせて話しかけるようにしています。たとえ意味がすべて伝わらなくても、話しかけることで安心感を持ってもらえればと思っています。6歳くらいのお子さんなら、優しい言葉を使えば内容も理解してくれますし、小さなお子さんにもできるだけ「話しかけること」を大切にしています。
頭の形外来を始めたきっかけを教えてください。
昨年あたりから、地域でもヘルメットを装着しているお子さんを見かけることがあり、外来の健診でも「頭の形が気になる」といったご相談をいただくことがありました。しかし、当時はなかなか当院で対応することが難しく、東京の専門クリニックをご紹介する形をとっていました。副院長と一緒にいろいろと調べていく中でベビーバンドを知り、客観的なデータをもとに評価ができること、そしてしっかりとした経験を積めば小児科医でも安全に治療を提供できるということが分かりました。そういった経緯から、当院でも治療を提供することを決意しました。
実際にヘルメット治療を始めてみて感じたことがあればお聞かせください。
治療を始めてみて、思っていた以上に頭の形に関心を持つご家族が多いことを実感しました。当院では、健診の問診票にも「頭の形が気になりますか?」という質問項目を設けているのですが、自由回答の中で「少し気になる」と答えてくださる方が結構いらっしゃるんです。実際に治療に踏み切るかどうかは別として、スキャンによって重症度を評価し、正常〜軽度の場合には安心していただけますし、中等度以上で治療が必要と判断される場合には、具体的な治療法をご提案し、選択肢を提供できるようになりました。こうした対応ができるようになったことで、潜在的なニーズに応えられているのではないかと感じています。
治療効果についてはどのように感じられていますか?
1日20時間以上ヘルメットを装着していただくことで、特に中等度〜重度の症例では明らかな改善が見られています。中には1ヶ月ほどで重症から中等症、あるいはほぼ軽症にまで改善するケースもあり、治療の有効性を実感しています。もちろん、お子さんに長時間ヘルメットを装着させる親御さんのご協力あってこそだと考えています。
頭の形外来の診療の流れについて教えてください。
初診時には、まず保護者の方にお子さんの頭の形のどこが気になるのかを具体的に伺います。そのうえで、スキャンを実施する前に、ざっくりとした治療基準もご説明しています。スキャン後には、より詳しい頭蓋変形についての説明や、重症度の分類などをPC画面を見ながらお伝えします。スキャン結果は3Dデータとしてその場で確認でき、PDF形式で印刷物を説明用紙と併せてお渡しています。治療を希望される方は再度ご来院いただき、ヘルメットの柄などの最終確認を行います。治療開始後は、1週間後に皮膚の状態をフォローアップし、以降は定期的に外来で経過を診ています。
予約の仕方を教えてください。
頭の形外来の予約は、基本的にネットから受け付けています。詳細な日時や空き状況については変動があるため、最新情報はクリニックのホームページをご参照ください。
親御さんへのメッセージをお願いいたします。
お子さんの頭の形に関するお悩みは、実は多くの親御さんが抱えているものです。ただ、風邪や感染症などのように機能的な問題があるわけではないため、「どこで相談してよいかわからない」「本当に相談してもよいのか迷う」と思われる方も少なくないかもしれません。
ですが、まずは一度お気軽に、ヘルメット治療を行っている医療機関にご相談いただけたらと思います。必要に応じてスキャンを行い、治療が必要かどうかを判断するだけでも、不安が和らぐことが多いです。悩んだまま過ごすよりも、早めに相談して「必要なかった」と安心できるだけでも大きな意味があると思います。
ヘルメット治療について
治療の流れ
まず頭の形のどこが気になるのかを具体的に伺います。 治療基準をご説明の上スキャンをし、より詳しく頭蓋変形や、重症度の分類をお伝えします。 治療を希望される方は再度ご来院いただきます。
費用
33万円(税込)
診察日時
9-12時, 14-18時 [ 平日 ] 9-13時 [土日] 休診日:第2,4日以外の日曜日、祝日
予約
ネットより予約を受け付けております。
相談窓口

アクセス
電車・バスでお越しの方: センター北駅改札口から徒歩1分
お車でお越しの方: クリニック下の「アビテノール駐車場」または、クリニック横の「「プレミアヨコハマ駅前駐車場」をご利用ください。