公開日2025年10月16日
「何でも相談できるクリニック」を目指す医師の想いと頭のかたちの治療への取り組みとは

先生のご経歴を教えていただけますか
岩手医科大学を卒業後、同大学で2年間の初期研修を行い、3年目から小児科に入局しました。研修1年目から大学院に入学し、医師 4年目で小児科の博士号を取得しました。 研修3~4年目には岩手県沿岸の大船渡病院で1年間勤務し、その後は岩手医科大学附属病院にて専門医取得に必要な研修を積みました。2021年に小児科専門医を取得し、その年から岩手医科大学附属病院の新生児集中治療室(NICU)にて勤務を続けています。 並行して両親が運営するクリニックでも診療に携わっており、来年4月からは郡山に拠点を 移し、トータルヘルスクリニックでの診療に専念する予定です。
小児科を選んだ理由はありますか
両親が医師だったこともあり、医師以外の職業をあまり知らなかったというのが正直なところです。最初はスポーツをやっていたこともあり、整形外科に興味がありました。また、母が産婦人科医で、母が経営している産婦人科で帝王切開を見学する機会がありましたが、朝昼夜365日構わずお子さんを取り上げたりといった大変さを見て、産科は自分には向いていないと感じていました。そんな時、臨床実習でNICUを見学する機会があり、「これだ!」とビビッときて小児科を選びました。実際に新生児医療に携わる中で、子どもたちの成長を支えるやりがいを強く感じています。
どんなクリニックを目指していますか
「何でも相談できるクリニック」を目指しています。当院の強みは産科との連携にあり、妊娠期から出生後まで切れ目なくサポートできる体制を整えております。私自身が胎児の心エコーを担当しており、妊娠中から赤ちゃんの健康を確認しています。その後も健診や予防接種を通じて継続して見守ることができます。現在は小児科としての体制を順次整えている段階ですが、毎週木曜日には乳児健診や予防接種を担当し、地域のお子さんとご家族に関わっています。「来てよかった」「聞いてよかった」と安心していただける、アットホームなクリニックを目指しています。
頭のかたち外来を始めたきっかけは何ですか
最初は頭の形は個性だと思っていて、あまり乗り気ではありませんでした。しかし、2024年の東北新生児学会で専門の先生とお話しする機会があり、頭の形について知る機会があったことがきっかけです。懇親会で一緒になった際に、学びを得たことで治療を開始しました。
治療を始めてから患者さんの反応はいかがですか
頭のかたちの治療を開始してからは予想以上に相談が寄せられ、頭の形に悩む方が多いことを改めて実感しています。来院される方の多くはネットやInstagramで情報を得て訪れています。初診時は不安そうな様子が目立ちますが、ヘルメット装着後のフォローを重ねるうちに慣れ、「この外し方で大丈夫ですか?」と自然に質問されるようになります。そうした変化を見られるのはとても印象的です。これまで大きなトラブルなく続けられています。
初診の流れを教えてください
初診のご予約は電話またはウェブで受け付けております。初診では、どこが気になるかをご家族に確認し、実際に診察させていただきます。その後、説明用の資料を用いて詳しく説明を行い、撮影を実施します。撮影後、約30分で結果が出るので、その待ち時間にレントゲンの撮影を行っています。
読者の方へメッセージをお願いします
大切なのは、一人で悩まずに医師に相談することです。治療が必要かどうかは診察してみなければ分かりませんし、もし必要でなければそれで安心していただけます。気になることがあればいつでもご相談いただければと思います。
ヘルメット治療について
治療の流れ
初診では、どこが気になるかをご家族に確認し、実際に診察させていただきます。 その後、説明用の資料を用いて詳しく説明を行い、撮影を実施します。 撮影後、約30分で結果が出るので、その待ち時間にレントゲンの撮影を行っています。
費用
35万円(税込)
診察日時
第3週または4週の金曜日・月に1日
予約
電話・WEBにて予約を受け付けております。
相談窓口

アクセス
電車・バスでお越しの方: 「名倉」停留所下車 徒歩約2分
お車でお越しの方: 旧JR東日本 郡山駅から約10分